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屋久島日記4日目。〜一湊の人々とふれあう①〜

9月4日(水) 台風去り、晴れ。

話は昨晩、旅館での出来事にさかのぼる。
一湊というまちに着いた頃、もう暗くなっていて、私はずぶぬれ。
おなかはぐうぐう鳴っていたので、早速ごはんにしてもらった。

ここ「花屋旅館」はお料理がとても美味しいことで有名らしい。

DSC_0479.jpg

ああ、生きてて良かった...と思えるくらい豪華でとってもおいしい!!
台風が近づいていたがまだこのあたりは静かで小雨がぱらつく程度。
女将さんが離れたところに座り、やさしく話しかけてくれた。
花屋旅館はなんと明治に創業したお宿。初代、助産師だった花さんが
漁師さんたちにお弁当をつくったり、休む場所として
彼らに提供したことが始まりだそうだ。
現在三代目で、ご夫婦で旅館を営んでいる。

お母さん(女将さんのこと。私はこう呼ばせてもらってます)は
笑顔がとてもやさしくて、もの静かにていねいにお話する方。
そしてひとこと、ひとことがね、とても深いのです。

「加工食品はあまり...食べないですね。必要なぶんだけ自分たちで
野菜はつくっています。でもね、最近はみんなシカが野菜を食べちゃうんですよ。」
と言って少女のように笑う。かわいい方。

「残飯は全てコンポストにしています。
だから生ゴミは出ないんです。」
森と同じく、ここでも循環が!!すてき。

「東京に行ったとき、驚いたのが街路樹の葉の色がとても疲れた色を
しているんです。今にも枯れてしまいそうな。」
この言葉にちょっとどきっとした。
「私は泳げないけれど、海の色と空の色を眺めているのが好きなんですよ。」
「どの時間帯の色が好きですか?」
「そうね...私は昼間の真っ青な海の色が好きですね。」

屋久島に来て思ったのは、海、空、風向きがすっごく身近で
毎日の生活と「共に」ある。
私の住んでいるところは海がないし、空もあまり見ることも
日頃ないし、風...は赤城からのからっ風くらいしかイメージできない笑
だから、池田さんもお母さんも、自然に対するセンサーが鋭い。
「年々、尾之間の温泉のお湯が熱くなってきているそうです。
そして、昨日は大漁だったのに今日は全くダメ...という日が
続いたときに大きな地震が来たんです。
私、海の底で何かが確実に起こっているんじゃないかと思って...。」

ちょうど昼間の太忠岳で池田さんと海底火山の話をしていたので
これにもどきっとした。。
私はゆっくりとごはんをいただきながら、お母さんとのおしゃべりを
心から楽しんでいた。お母さんのように、やさしくて静かにしゃべる
女性になりたい...
テレビの台風情報では、今晩未明に鹿児島に上陸するようだ。
おなかもこころも満たされ、お風呂。
(おけがケロヨンだった〜!!うれしい!!)

DSC_7983.jpg

ぬれたウェアやザックを乾かし、ベランダにいろいろ干す。
自分も髪の毛を乾かしていると...
びゆううううううううう〜〜〜〜〜ーーーーーっっっ!!!
すごい風が吹いてきた。こ、これは台風がとうとう来たの?
急いで干したものをしまい窓をしめてもう休むことに。
夜通し、すごい風と雨。すでに明日のスノーケリングは中止の
連絡が入ったので一湊のまちを散歩しようと思ってるのに...
大丈夫かな。。。
かな。。。
ぐう。。。
と爆睡。しかし夢はまた太忠岳に強風の中登ってる!!笑
現実も台風だしかなりリアルな夢でした!!

翌朝、六時に目覚める。
雨はやんで曇っていたが、風がまだ少し強かった。。。

DSC_7985.jpg

すばらしい朝ご飯。
生きててよかった...

「おはようございます。今日はもう台風は行ってしまって晴れますよ。
良くなる一方ですよ。」
とお母さんが言ってくれて、とても安心した。
そして本当に風がやんで、晴れ間が見えてきた!!

「神様が見守ってくださったんですね。良かった。」

彼女は慈愛に満ちたやさしい静かな声でささやいた。
お母さん。あなたが神様のよう。。。
本当に素敵な女性だな。花屋旅館また絶対来よう。
最後、旅館内を撮らせてもらい花さんのご仏壇に手を合わせる。
素敵な時間をありがとうございました。
花屋旅館はとても歴史のある建物にもかかわらず、清潔で
こまやかな気配りが行き届いている。ひとつひとつの家具や
道具にお母さんの愛情が宿っている感じ。
お母さんがこのお部屋をていねいにそうじしている姿が目に浮かぶ。

あ〜名残惜しいなあと思って玄関に行くと
私のトレッキングブーツに新聞紙が詰めてあった。
びしょびしょだったので、水を吸い取ってくださっていたのだ。
お、おかあさ〜ん。。。。
「またいらしてくださいね。お待ちしています。」
もう、絶対伺います!!
お母さんは笑顔で、見えなくなるまで手を振って見送ってくれた。
私はお母さんのやさしさに胸がいっぱいになって泣きそうになった。

台風は去った。
空はものすごく青くて、すっきりしていた。
風が心地よくて屋久島にいるセミ、クロイワツクツクがギッ、ギッ、と
鳴いている。
私もとてもすっきりした気持ちで一湊のまちを歩いた。
スーツケースを持っていたけれど全然重く感じないし
どこまでも歩いていけそうなくらい元気だった。
花屋旅館に、お母さんに、元気をいただいたのだ。


DSC_7997.jpg

























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