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孤高の人

久しぶりにとても良い本にめぐりあえました。

新田次郎著「孤高の人」

大正から昭和にかけて活躍した登山家・加藤文太郎の生涯を描いた作品です。
当時、登山はお金持ちの特権のような存在で、
山の道具を買うことやガイドをつけたりするために多くのお金が必要でした。
また関東、関西に分かれ多くの山岳部があり、
そこに属することが当たり前のような流れでした。
少しずつ、一部裕福な社会人や大学生などが
登山に出かけるようになるなか加藤文太郎は、
自分で体験して得た知恵や経験をもとに
山の道具やウェアを手作りしたりしてどこの山岳部に所属することなく
「単独」で山に登り続けました。

実直で、嘘のつけない文太郎。
山を愛し、山に魅せられ山のために自らの生活を律していった
彼の情熱に尊敬の気持ちがわきあがりました。
ときにその、まっすぐすぎる彼の山への想いが
周囲の人々の反感や誤解を生み、
彼の真意とは裏腹にますます孤独になっていってしまう。
物語は文太郎の日々の仕事や生活、
恋や友人とのいざこざや上司の圧力、
そして戦争に向かってゆく世の中を背景に
めくるめく進んでゆきます。

今となっては、アウトドアや登山が大変身近になって
私も登山を楽しんでいるひとりですが
文太郎のように、工夫をしながら一歩一歩道を切り開いて
進んでいく登山は険しい道だけれど幸せそのものなんだろうな
って思います。
針と糸をもってウェアを繕ったり、靴下や帽子の重ね履きを
工夫したり、下宿先の庭で野宿をしてビバークの訓練をしたり。
ヒマラヤへ行く為にこつこつ貯金をしたり。
お金を出せば便利で頭を使わずに道具に頼っての登山ができますが
文太郎は何から何まで、彼の納得いくまで山を味わい尽くしたかった
のだと思うのです。山へ行く準備の段階から実際の登山まで。


加藤文太郎という実在の人そのものに強く
惹かれてしまいました。もし会えることができたら、
「ありがとう!!」って言いいたいくらいすごく
感謝の気持ちがわいてくるというか。。。
それは、彼がこんなふうに今楽しくみんながどこへでも登山が
できるように道を切り開いてくれたことに対しての
感謝の気持ち。
そして彼の生き様がとにかくかっこいい!!と思います。
彼の最期の描写は本当につらかったけれど、
彼の山へのひたむきな想い、しっかりと受け止められました。
私ももっと山へ行く前、登山最中にも感覚を研ぎすまして
山へ行けることの喜びをもっと噛みしめながら安全に登って
ゆきたいと思っています。


blogaduma02.jpg












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